塩多 慶四郎(しおだ けいしろう)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.塩多 慶四郎が制作した茶道具を売りたいお客様へ

塩多慶四郎は石川県出身の漆芸家で、きゅう漆の分野で人間国宝に認定された人物です。養父である塩田政から輪島塗の基礎を学び、その後はきゅう漆の研究に勤しみ、独自の技法を確立していきました。伝統を踏襲しながらも、現代感覚あふれる作品を多く作ったことで、今もなお高い評価を得ている作家です。

このページの目次

2.塩多 慶四郎という茶道具作家はどんな人物なのか

塩多慶四郎は重要無形文化財「きゅう漆」の保持者であり、麻布や和紙に漆を重ねて固める乾漆の技法が得意なことで有名です。布本来の素材感を存分に生かし、漆に堅牢性を持たせるなど独自の工夫が作品には見られ、伝統技法を駆使した優れた作品を数多く生み出してきました。また作品はシンプルなつくりが多く、その佇まいには圧倒的な存在を感じるものが多いとされています。

3.塩多 慶四郎の経歴・歴史を知ろう

塩多慶四郎は石川県輪島市河井町の輪島塗塗師である角野勝次郎の四男として生まれました。幼少の頃に母親の実家である塩多家の養子となり、その後は塩多姓を名乗ることとなりました。その塩多家も輪島塗の塗師の家系で、養父である塩多政は3代目として活躍を見せていました。26歳で4代目を継ぎ、本格的に輪島塗に関わる様になり、勝田静璋から蒔絵を習います。その後、日本伝統工芸展にて初入選を果たし、次々と作品発表をおこない、受賞を重ねていきました。その実力が認められ、1995年には重要無形文化財「きゅう漆」保持者に認定されました。

4.塩多 慶四郎の茶道具の代表作品はこちら

  • 乾漆線文盤
  • 乾漆蓋物「想」
  • 乾漆溜塗提盤「宙」
  • 乾漆蓋物「輪々」

5.塩多 慶四郎が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握

最も注目すべき点は塩多慶四郎の真作であるかどうかです。どの年代に手掛けているか、銘はあるか、保存状態は良いかも続いて重要な要素です。また、付属品の有無によっても査定額が異なります。

代表的な茶道具を査定するポイントとは
  • 塩多慶四郎の真作かどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 在銘であるか
  • 状態は良いか(欠けなどはないか)
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
  • 素材は何でできているか

6.塩多 慶四郎が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場

取引相場価格は作品の保存状態が良好か、在銘であるかによって大きく変動します。例えば『輪島塗花台』には57,000円の値がつきました。こちらはサイズが横幅59cm、奥行30.5cm、高さ12cm、在銘・共箱が付属し、状態は良好で、シンプルな造りが印象的な作品でした。また『沈金彫紅梅小禽漆器飾盆』には51,000円の値がついています。こちらはサイズが高さ4.7cm、幅39.6cm、在銘・共箱が付属し、状態は良好で、紅梅が見事な一品でした。

7.塩多 慶四郎が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説

塩多慶四郎の作品の特徴は、漆芸の伝統的技法をベースに和紙や麻布の素地を漆によって塗る技法を駆使して、光沢感を生み出すという点にあります。また、整った造形に漆塗や溜塗、変わり塗を施すなどさまざまな技法を編み出したとされています。独自の技法を編み出しただけにとどまらず、その技術を駆使し日本文化遺産の保護にも力を注いだことが大変評価されています。重要無形文化財にも認定された圧倒的技術を持つ塩多慶四郎の真作をお持ちで、コンディションが良好であるならば、高額査定になる可能性が高いです。

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