刷毛目茶碗(はけめちゃわん)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.刷毛目茶碗を売りたいお客様へ

刷毛目茶碗は黒っぽい胎土に施された白化粧の釉が刷毛で拭いたように見える茶碗のことを指します。高麗茶碗の一種であり、李朝初期の15~16世紀の南鮮一帯、特に全羅南道の務安や忠清南道公州郡の鶏龍山で焼かれたとされています。これからその刷毛目茶碗に関して、査定ポイントを中心に解説していきたいと思います。

このページの目次

2.刷毛目茶碗についての解説

刷毛目茶碗は刷毛の目の立ち具合や、荒さ、染み、色合いなどを主な見どころとしています。刷毛目自体にも種類があり、「絵刷毛目」や「彫刷毛目」などが特に有名です。また刷毛目茶碗は日本において16世紀に取り上げられて、珍重されてきました。それ以外にも刷毛目の手法は現代陶芸でも応用されているなど、茶碗から技術が派生したとされています。

3.刷毛目茶碗の歴史

刷毛目茶碗は李朝前期の15~16世紀にかけて井戸や呉器より古くから始まったとされていて、年代による幅も広いです。李朝において一般庶民の白磁の使用が禁じられたため、その代用として焼かれたと考えられています。日本においては、17世紀初頭に唐津焼で刷毛目の作品が出現し、それは「刷毛目唐津」と呼ばれています。

4.刷毛目茶碗の買取査定ポイント

まず一番重要なポイントが「状態」です。欠けやヒビ、修理跡がある品物だと査定評価はマイナスとなってしまうことが多いです。その他の重要な要素が、どの時代に作られたか、制作した作家が誰であるかです。無銘の作品でも品質が良ければ高額査定になることもありますが、一般的に有名作家であるほうが高額査定になりやすい傾向があります。また、どの作られらた時代によっては高額査定になる可能性があります。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良いか(欠けやヒビはないか)
  • いつの時代に手掛けられた作品であるか
  • 付属品が残っているか(共箱や仕覆など)
  • 書付や花押(在判)はあるか
  • 人気の作品かどうか

5.刷毛目茶碗の取引相場価格

刷毛目茶碗の取引相場価格は作品によっては60万円程のものも存在し、比較的高い値で取引される傾向にあります。例えば、13代楽吉左衛門が手掛けた刷毛目茶碗は約60万円の値が付けられました。こちらはサイズが幅13.4cm、高さ6.9cm、共箱が付属し、高台に薄い窯傷がありますが全体的に状態は良好で、味わいのある刷毛目が魅力的な一品でした。また北大路魯山人が手掛けた刷毛目茶碗には約56万円の値が付けられました。こちらはサイズが直径15.8cm、高さ6.2cm、共箱が付属し、経年によるスレ等見られますが無傷の状態で、鶏竜山の土を用いたかのような雰囲気を醸し出している作品でした。

6.刷毛目茶碗の買取についてのまとめ

刷毛目茶碗は、泥漿にした化粧土を刷毛や藁を束ねたもので素地に塗ることによって刷毛の跡が残った茶碗のことを指します。日本においては16世紀に取り上げられて以来、長らく珍重されてきました。お持ちである刷毛目茶碗の保存状態が良く、人気の作品であるならば高額査定が期待できます。

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