御本茶碗(ごほんちゃわん)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.御本茶碗を売りたいお客様へ

御本茶碗は高麗茶碗の一種で17~18世紀にかけて日本からの注文によって朝鮮で焼かれた茶碗を指します。胎土中の成分から淡い紅色の斑点が現れることが多いとされ、この斑点のことを御本あるいは御本手と呼んでいます。今回はこの御本茶碗について、査定ポイントなどを踏まえて解説していきます。

このページの目次

2.御本茶碗についての解説

御本茶碗は淡紅色の斑文があるのが特色とされています。種類も御本立鶴、御本雲鶴、御本堅手、御本半使、御本呉器などと多く、非常に多様なものが造られたとされています。また古い時代から伝世された作品は今現在は美術館に大切に収蔵されているものが多いです。

3.御本茶碗の歴史

御本茶碗は寛永16年の江戸幕府における大福茶の茶碗として、小堀遠州が形をデザインし、3代将軍の家光が下絵を描いた立鶴を型にし前後に押して白と黒の象嵌を施したもので、御手本から始まったことから御本と呼ばれるようになりました。釜山では途中から倭館内に窯場を築き、各地からその陶土を集荷しました。しかし、元禄を過ぎると陶土の集荷が難しくなり、享保年間に釜山の窯が閉鎖され、御本茶碗は終わりを迎えることとなりました。

4.御本茶碗の買取査定ポイント

まず一番重要なポイントが「状態」です。欠けやヒビ、修理跡がある品だとその分査定評価はマイナスとなってしまいます。また、いつの時代に手掛けられたかによっても大きく査定額が変動していきます。その他にも付属品の有無や人気の作品であるかどうかも重要なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良いか(欠けやヒビはないか)
  • いつの時代に手掛けられた作品であるか
  • 付属品が残っているか(共箱や仕覆など)
  • 書付や花押(在判)はあるか
  • 人気の作品かどうか

5.御本茶碗の取引相場価格

御本茶碗の取引相場価格は、いつの時代に手掛けられたか、状態は良好かなどによって大きく異なってきます。また無傷完品で人気の品であるならば、比較的高値で取引される傾向があります。例えば、砂手御本茶碗の『清香』という作品には約60万円の値が付けられました。こちらはサイズが幅12.7cm、高さ8.1cm、奥行12.2cm、時代塗箱・坐忘斎箱・二重箱・仕覆が付属し、経年によるスレ等みられますが無傷の状態で、薄桃色で渋みが感じられる作品でした。また、『三番叟』という名の御本茶碗には約42万円の値が付けられました。こちらはサイズが径13.4cm、高さ9.2cm、茶地焼裂唐草紋の袋・熾仁親王箱・替箱が付属し、高台横手に石ハゼのへこみが見られる状態で、薄青味と薄赤味のグラデーションが印象的な一品でした。

6.御本茶碗の買取についてのまとめ

御本茶碗は桃山時代から江戸時代にかけて、日本から手本を送り朝鮮で焼かせた茶碗のことを指します。胎土の成分から淡い紅色の斑点があらわれることが多いのが特徴とされています。お持ちである御本茶碗の保存状態が良好であり、付属品が揃っているのであれば高額査定の可能性があります。

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