雨漏茶碗(あまもりちゃわん)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.雨漏茶碗を売りたいお客様へ

雨漏茶碗は高麗茶碗の一種として知られ、この名前はしみ跡があたかも雨漏り後の滲みを連想させるところに由来しています。そういった意味では侘びを悦び愛す茶人たちの美意識が感じられる名称でもあります。今回は雨漏茶碗に関して取引相場価格や査定ポイント、歴史などに触れつつ解説していきたいと思います。

このページの目次

2.雨漏茶碗についての解説

雨漏茶碗は高麗茶碗のうちで白地に雨漏りのようなしみのできているものを指します。このしみは釉薬の穴から茶や水分が染み込むことによって生じるとされています。この雨漏茶碗が日本に伝来された時、風格が侘び茶の茶碗にふさわしいものとして茶の世界で脚光を浴びたとされています。

3.雨漏茶碗の歴史

雨漏茶碗の中でも、堅手雨漏茶碗は李朝初期から中期にかけて慶尚南道の金海窯で焼かれたとされています。また御本雨漏茶碗は17~18世紀にかけて釜山の和館周辺で焼かれたとされています。

4.雨漏茶碗の買取査定ポイント

まず一番重要なポイントが「状態」です。欠けやヒビ、修理跡がある品だとその分査定評価はマイナスとなってしまいますが、それらが全く見られない無傷完品であるならば高値が付けられることも多いです。また、いつの時代に手掛けられたかによっても大きく査定額が変動していきます。そのほかに共箱などの付属品の有無や人気の作品であるかどうかも重要なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良いか(欠けやヒビ、修理跡はないか)
  • どの時代に作られたか
  • 付属品が残っているか(共箱・共布・栞・仕覆など)
  • 書付や花押(在判)はあるか
  • 人気の作品かどうか

5.雨漏茶碗の取引相場価格

雨漏茶碗の取引相場価格はいつの時代に手掛けられたか、状態は良好かによって大きく異なってきます。また無傷完品で人気の品であるならば、比較的高値で取引される傾向があります。例えば、ある古萩雨漏手茶碗には約10万円の値が付けられました。こちらはサイズが径13.3cm、高さ9.1cm、共箱が付属し、時代に伴うスレ等見られますが目立った欠けがない状態で、シンプルな色合いと独特な風合いが印象的な一品でした。また、他にも堅手雨漏手茶碗には64,100円の値で取引されたものもありました。。こちらはサイズが口径13cm、高さ6.9cm、高台6cm、共箱が付属し、時代に伴う使用感が見られる状態で、渋さと柔らかさを兼ね備えた見事な一品でした。

6.雨漏茶碗の買取についてのまとめ

雨漏茶碗は高麗茶碗の一種で、しみ跡があたかも雨漏りあとの滲みを連想させるところに由来しています。また、このしみは釉薬の穴から茶や水分が染み込むことによって生じるとされ、これ自体を文様と捉えるところに風流心を感じます。お持ちである雨漏茶碗の保存状態が良好であり、共箱などの付属品が残っているならば高額査定の可能性があります。

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