大野 昭和斎(おおの しょうわさい)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.大野 昭和斎が制作した茶道具を売りたいお客様へ

大野昭和斎は岡山県出身の木工芸家で、重要無形文化財「木工芸」の保持者に認定された人物です。木工芸として重要無形文化財に認定された中臺瑞真と共に3番目の認定者とされています。その他にも、岡山県重要無形文化財木工芸の「指物・刳物・象嵌」にも認定されています。

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2.大野 昭和斎という茶道具作家はどんな人物なのか

大野昭和斎は、木材工芸の職人であった父の厳しい指導の下、その技術を学びました。また、木工芸の分野では父以外を師匠とし、独自の視点により木工芸を芸術の域まで高めました。作品にはさまざまな木材が使用され、指物独特の直線美を追求しました。その他にも杢目沈金技法という木目に金箔を刷り込む技法を考案し、独自の作品を生み出していきました。

3.大野 昭和斎の経歴・歴史を知ろう

大野昭和斎は指物師である片岡斎三郎の長男として岡山県で生まれました。23歳のころに文人画家である柚木玉邨にその才を認められ、木工芸家としてのアドバイスを受けたのと同時に、昭和斎の号をもらいました。1984年には重要無形文化財「木工芸」に認定され、1992年には倉敷市の名誉市民となりました。

4.大野 昭和斎の茶道具の代表作品はこちら

  • 松造小箱
  • 欅香盆
  • 拭漆桑飾筥
  • 桑盛器

5.大野 昭和斎が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握

まずは大野昭和斎の真作であることが重要です。状態が良好であるかもポイントになります。また付属品も大事な要素の一つで、例えば作家本人の署名がある共箱や、鑑定人、あるいは親族などの書付がある識箱など、種類によって大きく査定額が変わっていきます。

代表的な茶道具を査定するポイントとは

  • 大野昭和斎本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品はそろっているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.大野 昭和斎が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場

相場価格は状態が良好か、どの年代に手掛けられ、銘の有無によっても大きく変わります。また、図案や技法によっても取引金額が変動します。
例えば『志野茶碗』には77,500円の値がつきました。こちらはサイズが径13.4cm、高さ9.2cm、二重共箱が付属し、経年による小さな傷が見られますが状態良好の品でした。また『琵琶香合』には70,000円の値がついています。こちらはサイズが全長11cm、幅4.5cm、共箱が付属し、キズなどもなく良い状態で、繊細な作りが見事な香合でした。

7.大野 昭和斎が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説

大野昭和斎は、象嵌、指物、杢目沈金技法などさまざまな面で秀でていたとされています。その優れた技術を見事に作品に昇華させ、バランスのとれた作品を残しています。生活が厳しい時期もあったのですがそれを乗り越え、数々の賞を受賞し木芸家としての地位を不動のものにしました。また、木創会を創立し、後進の育成にも意欲的だったとされています。その磨き上げられた技術から、真作で保存状態の良いものは高額査定になる可能性もあります。

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