大場 松魚(おおば しょうぎょ)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.大場 松魚が制作した茶道具を売りたいお客様へ

大場松魚は石川県出身の昭和から平成にかけて活躍した漆芸家です。重要無形文化財「蒔絵」の保持者として認定され、日本工芸副理事、金沢美術工芸大学教授をつとめ、後進の指導にも熱心に取り組んだとされています。大場松魚の功績は平文という奈良時代にピークを迎え、いったんは衰退していたとされる技法を復活させ、独自の解釈で発展させたことにあるとされています。

このページの目次

2.大場 松魚という茶道具作家はどんな人物なのか

大場松魚は失われつつあった伝統的技法である平文をよみがえらせ、また近代的な技法にも熱心に取り組み、高度なレベルまで発展させた人物として有名です。中尊寺金色堂の保存修理などに4年間従事したことがきっかけで、本格的な平文の技法に取り組んだとされています。他にもフランスでクリスタルガラスとの融合をはかるなど、新しい技法も研究し、高度に技術を発展させていきました。

3.大場 松魚の経歴・歴史を知ろう

大場松魚は1916年に石川県で塗師の3代目として生まれます。1933年に京都市立美術工芸学校彫刻科を卒業します。1943年に上京し、蒔絵師である松田権六に師事します。1946年に第1回日展で初入選し、それ以降12回連続で入選を果たすなど活躍を見せます。その後も展覧会にて数多くの賞を受賞し、1982年には重要無形文化財「蒔絵」の保持者となりました。

4.大場 松魚の茶道具の代表作品はこちら

  • 平文千羽鶴の棚
  • 平文小箪笥
  • 平文宝石箱
  • 伊勢神宮神宝・御鏡箱

5.大場 松魚が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握

まずは大場松魚の真作であることが重要です。保存状態が良好であるかもチェックポイントになります。また付属品も大事な要素の一つで、例えば作家本人の署名がある共箱や、鑑定人、あるいは親族などの書付がある識箱など、箱の種類によって大きく査定額が変わっていきます。

代表的な茶道具を査定するポイントとは
  • 大場松魚本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品はそろっているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.大場 松魚が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場

相場価格は保存状態が良好か、どの年代に手掛けられ、銘の有無によっても大きく変わります。また、図案や技法によっても取引金額が変動します。
例えば『平文南飛平棗』には約33万円の値がつきました。こちらはサイズが約8.6cm×5.6cmで、在銘・共箱が付属し、状態は良好な一品でした。
また 『平文千鳥文盆』には約28万円の値がついています。こちらはサイズ約32cm×20.8cm×2.2cm、在銘・共箱が付属し、状態は良好で、描かれた千鳥がかわいらしい作品でした。

7.大場 松魚が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説

大場松魚の特徴は、優れたデザイン感覚と高い技術力によって作品に優雅さを与えている点にあると言われています。その中で特に注目に値するのが、文様状に切った金や銀の板を素地につける平文と呼ばれる技法です。この技法は奈良時代にピークを迎えてから途絶えていたのですが大場松魚はそれを復活させただけでなく、高度な技術まで発展させました。その優れた技術から、真作で保存状態の良いものは高額査定になる可能性もあります。

その他の茶道具について