加藤 卓男(かとう たくお)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.加藤 卓男が制作した茶道具を売りたいお客様へ

加藤卓男は岐阜県出身の陶芸家です。名工として知られる加藤幸兵衛を父に持ち、自身も陶芸を追求、ペルシア陶器に魅せられ研究を続けました。また、戦時中には徴兵、被爆の経験を持ちます。加藤卓男は異民族の文化と日本の文化を合わせた斬新な作品を多く生み出し、高い評価を受けました。人間国宝としても認定されており、その作品は高い人気を誇ります。

このページの目次

2.加藤 卓男という茶道具作家はどんな人物なのか

加藤卓男は、5代目加藤幸兵衛を父に持つ幸兵衛窯の6代目で、岐阜県出身の陶芸家です。ペルシア陶器を長年研究し、金のような輝きを特徴とするラスター彩の製法を復興させた他、青釉、奈良三彩、ペルシア色絵を用い、異文化を融合させた作品を生み出しました。その技術は高く、宮内庁より依頼された正倉院三彩の復元を担ったこともあります。そういった功績により、加藤卓男は国の重要無形文化財保持者に認定され、人間国宝となりました。

3.加藤 卓男の経歴・歴史を知ろう

加藤卓男は1917年、5代目加藤幸兵衛の長男として岐阜県に誕生しました。1935年に多治見工業学校を卒業した後、国立陶磁器試験所陶芸科に在籍しましたが、1945年に第二次世界大戦により徴兵され、広島にて被爆しました。これにより10年間の闘病を経た後、作陶を始めます。1956年には日展にて初入選を果たし、その後も多くの賞を受賞、1961年にはフィンランドへ留学し、そこでペルシア陶器に出会います。加藤はペルシア陶器を研究しながら多くの作品を生み出し、さらに正倉院三彩の復元や伊勢神宮神宝の制作を賜るなど芸術文化に寄与し、1995年に人間国宝となりました。2005年に逝去しています。

4.加藤 卓男の茶道具の代表作品はこちら

  • 黒地緑彩草花文花瓶(1954)
  • 花器 碧い山(1963)
  • 流(1964)
  • 油滴花器 煌(1965)

5.加藤 卓男が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握

加藤卓男の作品を査定する上で重要視されるのは、それが真作であるかどうかということです。真作の証拠となる銘の有無や箱書き、栞の有無なども査定に深く関わります。また、傷や汚れなど状態の良し悪しはもちろん、作品の文様や色、造形の美しさ、加えて付属品が揃っているかどうかも大きなポイントとなります。加藤卓男の作品では特にラスター彩に熱心な愛好者がいるため、ラスター彩作品かどうかもポイントです。

代表的な茶道具を査定するポイントとは
  • 真作であること
  • 銘や箱書き、栞があること
  • 傷や汚れがなく状態が良いこと
  • 文様や色、造形が優れていること
  • 共箱や共布など付属品が揃っていること
  • ラスター彩作品かどうか

6.加藤 卓男が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場

加藤卓男作品は高額で取引されることが多く、数十万円の値が付くことも珍しくありません。中には100万円を超える作品も存在します。例えば、ラスター彩の『駱駝人物文大皿』という作品には1,052,500円の値が付きました。こちらは径約41cm、高さ約5cm、共箱共布付きで状態が良く、細やかな絵柄が美しいお品でした。また、同じくラスター彩の『楽人文花瓶』は526,000円の値で取引されました。このお品は、径約17cm、高さ約23cmで共箱共布付き、状態は良く、造形と絵付けが神秘的な雰囲気の作品でした。

7.加藤 卓男が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説

加藤卓男は幸兵衛窯の6代目を務める陶芸家です。ペルシア陶器を研究し、ラスター彩の復興を成功させ、さまざまな文化を融合させた作品を生み出しました。三彩の技術においては、国指定の重要文化財保持者として認定されています。加藤卓男の作品は人気が高く、作品の状態や出来、技巧によっては高額査定となる可能性があります。

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