加藤 春岱(かとう しゅんたい)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.加藤 春岱が制作した茶道具を売りたいお客様へ

加藤春岱は尾張藩の御庭焼御深井窯にて作陶を務めた陶芸家です。御庭焼とは藩主が城内の窯で焼かせる陶磁器のことで、加藤は一度職を退くものの復帰し、御庭焼の制度が廃止されるまでその職を続けました。加藤の作風は幅広く、形成や釉薬に優れていることで知られていますが、贋作が多く、真作の数は非常に少ないとされています。

このページの目次

2.加藤 春岱という茶道具作家はどんな人物なのか

加藤春岱は、幕末に活躍した瀬戸の陶芸家です。加藤政高を陶祖とする家系の16代目であり、父の跡を継いで、尾張藩の御庭焼御深井窯にて御深井焼を制作しました。一度その職を退くものの、後に復帰し、御庭焼廃止まで職を全うしたと言われています。加藤春岱は、瀬戸焼をはじめ、唐津や赤絵、萩、丹波、安南、刷毛目など幅広い作風で知られており、ろくろでの形成と釉薬の技術に長け、優れた作品を残しています。現存する作品数は非常に少なく、贋作が多いのも特徴です。

3.加藤 春岱の経歴・歴史を知ろう

加藤春岱は1802年、瀬戸赤津に生まれました。実家は代々陶家をつとめる家系で、加藤春岱も父の跡を継ぎ、15歳の時に尾張藩御庭焼御深井窯で働くようになります。加藤春岱は1838年には罪によって職を退きますが、赤津や今尾、名古屋にて作陶の腕を磨き続けました。その後1850年に徳川慶勝より春岱の号を授かり、1866年には御窯屋職に復帰、明治初期まで勤め上げました。1877年に76歳で死去しています。

4.加藤 春岱の茶道具の代表作品はこちら

  • 織部木の葉形鉢
  • 黄瀬戸釉狛犬
  • 四方織部釉小菊印花文大香炉

5.加藤 春岱が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握

加藤春岱の作品を査定する上で重要視されるのは、それが真作であるかどうかということです。加藤春岱の作品には贋作が多いため、真作の証拠となる銘の有無や箱書き、栞の有無なども査定に深く関わります。また、傷や汚れなど状態の良し悪しはもちろん、作品の文様や色、造形の美しさ、加えて付属品が揃っているかどうかも大きなポイントとなります。

代表的な茶道具を査定するポイントとは
  • 真作であること
  • 銘や箱書き、栞があること
  • 傷や汚れがなく状態が良いこと
  • 文様や色、造形が優れていること
  • 共箱や共布など付属品が揃っていること

6.加藤 春岱が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場

加藤春岱の作品は1万円から3万円ほどで取引されているものが目立ちます。しかし、希少性が高いため、より高額で取引される場合もあります。例えば、径約16.8cm、高さ約10.4cmの『うの海俵鉢』という作品には、37,000円の値が付きました。こちらは凹凸のある肌と釉薬の表情が特徴的で、箱付き傷なしのお品でした。また、色のコントラストが味わい深い御深井茶碗には、23,500円の値が付いています。こちらは径約11.5cm、高さ約9.5cmで、箱付き、縁に釉薬の禿げが見られるものでした。

7.加藤 春岱が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説

加藤春岱は伝統ある陶芸家家系の16代目で、幕末に尾張藩の御庭焼御深井窯にて勤めた陶工です。ろくろでの形成や釉薬の調整を得意とし、瀬戸や唐津など幅広い作風でも知られています。加藤春岱の作品は現存数が少なく贋作も多いため、真作は貴重なものとなっており、作品によっては高値査定となる可能性もあります。

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