沈寿官(ちんじゅかん)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ

1.沈寿官が制作した茶道具を売りたいお客様へ

沈寿官は鹿児島県美山に窯元を置く薩摩焼の陶芸家一族の当主が代々継承する名称です。現在は15代目となっています。特に12代沈寿官が沈家の歴史の中で天才と称されており、高い評価を受けています。その12代は、薩摩焼を日本陶器の代名詞として押し上げた立役者であり、数々の秀作を残したとされています。

このページの目次

2.沈寿官という茶道具作家はどんな人物なのか

12代沈寿官は陶工としてだけでなく、陶芸家として透かし彫りや浮彫りを発案したことが高い評価を受け、宮内庁御用なども任せられるようになりました。それ以外にも、オーストリアのウィーン万博において『六フィート大花瓶一対』などの作品を発表し、世界に衝撃を与え、称賛を受けました。

3.沈寿官の経歴・歴史を知ろう

12代沈寿官は1835年に生まれます1846年に陶工修行を開始し、1857年に薩摩藩営陶器製造場の工長となります。1867年にはフランス・パリ万国博覧会へ陶器を出品するなど、国内外問わず活躍を見せます。特に日本を代表して出品したウィーン万博では、海外に衝撃を与えたことで有名になりました。

4.沈寿官の茶道具の代表作品はこちら

  • 透彫香爐蓋
  • 大菓子鉢
  • 南京焼 松竹梅徳利
  • 南京焼 鯉絵染付大鉢

5.沈寿官が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握

まずは沈寿官の真作であることが重要です。状態が良好であるかもポイントになります。また付属の品も大事な要素の一つで、例えば作家本人の署名がある共箱や、鑑定人、あるいは親族などの書付がある識箱など、箱の種類によって大きく査定額が変動します。

代表的な茶道具を査定するポイントとは
  • 沈寿官本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品はそろっているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.沈寿官が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場

相場価格は保存状態が良いか、どの年代に手掛けられ、銘の有無によっても大きく変わります。また、図案や技法によっても取引金額が変動します。
例えば12代目沈寿官が手がけた、『薩摩金襴手秋草文輪花小鉢』5客には約20万円の値がつきました。こちらはサイズが高さ5.2cm、幅11cm×9.6cm、共箱が付属し、経年変化が見られますが、全体的にコンディションは良好な一品でした。また、同じく12代沈寿官が手がけた、『周運画金襴手賢人図煎茶器揃』には約16万円の値がついています。こちらはサイズが、急須が高さ8.3 cm、直径9.5cm、茶碗が高さ4.2cm、直径7.7cmで共箱が付属し、経年によるスレ等見られますが状態は良好で、圧巻の筆致で描かれた賢人図が見事な一品でした。

7.沈寿官が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説

12代沈寿官は日本陶器の代名詞的存在であり薩摩焼の総帥と呼ばれるほどの人物でした。海外にも意欲的に作品を発表しましたが、決して海外の嗜好に合わせることはせず、日本人としての美意識を徹底して追求しました。その心意気は現在の当代である15代まで受け継がれています。お持ちの沈寿官の作品が真作で、保存状態の良いものは高額査定になる可能性もあります。

その他の茶道具について