長野 垤志(ながの てつし)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ
1.長野 垤志が制作した茶道具を売りたいお客様へ
初代長野垤志は茶の湯釜制作の第一人者として知られています。作品は、花瓶や置物、梵鐘のほかに、釜の制作を最も得意とし、格調高い現代感あふれる茶の湯釜を制作しましたまた、製造上困難とされてきた和銑釜の復元を成功させたことは高い評価を受けています。それ以外にも、『あしやの釜』、『天命の釜』などの著作を出版しています。
このページの目次
2.長野 垤志という茶道具作家はどんな人物なのか
初代長野垤志は昭和に活躍した鋳金家、釜師です。初代は若いころ、山本安曇、香取秀真に師事し、鋳金について学びました。27歳で帝展に出品し初入選を果たすと、その後も多くの作品が入賞します。数々の功績が認められ、63歳の時に人間国宝に認定されました。また、現在は2代目が当代として活躍を見せ、数多くの展覧会など評価の高い作品を制作しています。
3.長野 垤志の経歴・歴史を知ろう
初代長野垤志は1900年に名古屋の左官業の家に生まれました。1917年に画家を志して上京し、早稲田大学付属早稲田工芸手学校や本郷洋画研究所で学びます。しかし、関東大震災が起こり、研究所が焼失してしまったため、彫金家に転向します。山本安曇をはじめさまざまな人から指導を受けた後、帝展に出品し入選を果たしました。その後も数多くの賞を受賞し、1963年には重要無形文化財「茶の湯釜」保持者に認定されました。
4.長野 垤志の茶道具の代表作品はこちら
- 砂鉄「暁山」釜
- 腰筋姥口釜
- 肩筋釜
- 甑口糸目釜
- 太藺文筒釜
5.長野 垤志が制作した茶道具の買取査定ポイントを把握
まずは長野垤志の真作であることが重要です。状態が良好であるかもポイントになります。また付属の品も大事な要素の一つで、例えば作家本人の署名がある共箱や、鑑定人、あるいは親族などの書付がある識箱など、箱の種類によって大きく査定額が変動します。
代表的な茶道具を査定するポイントとは
- 長野垤志本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
- 作者の署名(銘)があるか
- 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
- 素材は何でできているか
- 付属品はそろっているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
6.長野 垤志が制作した茶道具の推定価格帯や取引相場
相場価格は保存状態が良いか、どの年代に手掛けられ、銘の有無によっても大きく変わります。また、図案や技法によっても取引金額が変動します。
例えば、初代長野垤志が手がけた、『環摘鉄蓋芦蟹地紋鉄瓶』には約25万円の値がつきました。こちらはサイズ約19.7cm×16.6cm×20.8cm、重さ約1,234g、蓋177g、在銘・共箱が付属し、スレやアタリが見られる状態で、芦蟹地紋が見事な一品でした。また、2代長野垤志が手がけた、『梅地紋米寿釜』には約16万円の値がついています。こちらはサイズが直径26.2cm、高さ15.3cm(胴のみ)、高さ18.3cm(梅蓋含む)、高さ17.7cm(蓋含む)、内口径13.2cm、外口径14.0cm、共箱が付属し、釜の内側に少し赤錆が見られる状態の作品でした。
7.長野 垤志が制作した茶道具の買取についてのまとめ解説
初代長野垤志は製造上不可能と言われていた和銑釜の復元を成功させたことが高く評価され、重要無形文化財「茶の湯釜」の保持者として認定されました。また、花瓶や置物、梵鐘など数多くの物を手掛け、非常に高い芸術性を備えたものが多いとされています。そのような作品が生み出されたのも、茶釜に関する徹底した研究の成果が表れたものと言えるでしょう。その圧倒的な技術から真作で保存状態の良いものは高額査定になる可能性があります。
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