粉引茶碗(こひきちゃわん)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ
1.粉引茶碗を売りたいお客様へ
粉引茶碗は高麗茶碗の一種であり、鉄分の多い素地に白土をかけ、その上に透明釉を加えた白色の茶碗のことを指します。その粉引茶碗は他の高麗茶碗と違って伝世品が少ないとされ、茶人の間で大切にされてきた茶碗でもあります。そのため希少性が高く、人気もある茶碗です。また、三好粉引や松平粉引が特に有名とされています。
このページの目次
2.粉引茶碗についての解説
粉引茶碗は李朝初期から中期にかけて全羅南道の長興、順天、宝城などで焼かれていたとされています。また別名を粉吹と呼びます。粉引は釉薬の下にまた別の層が存在しているため、素地と釉薬が直接触れることがなく、独特の柔らかな釉膚で、白い色調がまるで粉を引いているように見えるのが特徴とされています。
3.粉引茶碗の歴史
粉引茶碗は白磁が国王専用の御器となり、一般庶民の白磁の使用が禁じられたため、その代用として焼かれたとされています。1602年には王朝の官僚に使用が許可され、1720年には一般人にも許可されます。しかし、19世紀には白磁が大衆化していき、粉引茶碗は徐々に表舞台から退いていきました。
4.粉引茶碗の買取査定ポイント
まず一番重要なポイントが「状態」です。欠けやヒビ、修理跡がある品だとその分査定評価はマイナスとなってしまいます。その他の重要な要素が、いつの時代に手掛けられたか、制作した作家が誰であるかです。無銘の作品でも品質が良ければ高額査定になることもありますが、一般的に有名作家であるほうが高額査定になりやすい傾向があります。また、手掛けられた時代によっては高額査定になるものも存在します。
代表的な査定ポイント- 保存状態は良いか(欠けやヒビはないか)
- いつの時代に手掛けられた作品であるか
- 付属品が残っているか(共箱や仕覆など)
- 書付や花押(在判)はあるか
- 人気の作品かどうか
5.粉引茶碗の取引相場価格
粉引茶碗の取引相場価格は作品によっては80万円弱のものも存在し、比較的高値で取引される傾向があります。例えば、北大路魯山人が手掛けた粉引刷毛目茶碗には約80万円の値が付けられました。こちらはサイズが幅14.4cm、高さ6.7cm、共箱(友斎箱)・塗二重箱が付属し、経年によるスレは見られますが無傷の状態で、白化粧が施された見事な作品でした。また『無垢』という題名の粉引茶碗には約35万円の値が付けられました。こちらはサイズが口径16cm、高さ7cm、高台径4.4cm、共箱が付属し、侘び寂びが感じられる一品でした。
6.粉引茶碗の買取についてのまとめ
粉引茶碗は高麗茶碗の一種であり、鉄分の多い素地に白土をかけて、その上に透明釉を加えた白色の茶碗のことを指します。何年も受け継がれてきた粉引茶碗は何度も水分を吸って呼吸してきたこともあり、新品とは比べ物にならないほど異なる風合いを醸し出すとも言われています。お持ちである粉引茶碗の保存状態が良く、加えて人気の作品であるならば高額査定の可能性があります。
その他の茶碗について
お手持ちの品物名や作者などご入力し検索をすると、品物の取引相場価格や品物情報などを閲覧する事ができます。