九谷焼(くたにやき)の茶道具買取なら無料査定ができるSATEeee茶道具買取へ
1.九谷焼を売りたいお客様へ
九谷焼とは「ジャパン・クタニ」と国際的にも認知されている、石川県でつくられている焼き物のことを指します。その九谷焼の最大の魅力とされているのが、色絵装飾です。九谷焼は呉須という藍青色で線描し、五彩と呼ばれている赤、黄、緑、紫、紺青の5色をベースにそのうちの緑、黄、紫の3色を主軸として花鳥や山水を絵画的に表現します。その5色をベースに厚く盛り上げて塗る技法を使用することで深みのある色彩と深みのある味わいを創出します。現在の買取市場においても、一定の需要を誇るのが九谷焼です。その人気は高く、種類によっては高額査定が期待できます。
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2.九谷焼の解説
九谷焼の特徴は、「呉須」と呼ばれる藍青色で線描きをし、「五彩」と呼ばれる赤・黄・緑・紫・紺青の5色の絵の具を厚く盛り上げて塗る技法が挙げられます。その絵柄は花鳥や山水などが多く、力強い印象が漂います。時代の変遷とともに変化しながら、その時代におけるバリュエーション豊かな九谷焼を生み出してきました。また、現在においても多くの作家によって作られているのが九谷焼ですが、その中でも特に有名な作家として知られている人物が吉田美統です。彼は人間国宝にも認定されている人物で、独特の赤絵金襴手を駆使して作品作りを行っていることで有名です。高校在学中にはすでに陶芸技法について学び始めていたとされ、錦山窯の3代目として様々な絵付けなどの技法を習得しました。その後も各工程において独自に研究に勤しむなど、技術発展にも努めている人物です。また、3代徳田八十吉も人間国宝に認定された人物です。従来の九谷焼と言えば、絵柄を表現するのが一般的とされていますが、八十吉は色の配色のみで作品を作り上げるのが特徴とされています。彩釉と呼ばれる技法を考案し、従来よりも高温で焼き上げるなど、様々な工夫を施し作品作りをおこなっている人物です。3代浅蔵五十吉は文化勲章受章者でもある2代目から色釉を継承しています。ある時にはプラチナなどのを使うこともあり、立体感のある絵を表現することが得意な人物です。
3.九谷焼の歴史
九谷焼は1655年ころに石川県山中町の九谷という地で、きめ細かやかな状態のよい陶磁器が発見されたことが始まりとされています。それをきっかけに、当時の藩主である前田利治の家来であった家臣の後藤才次郎という人物が製陶の技術を身につけるために修行に出た後、後藤才次郎が身に付けた技術は、九谷に帰藩した後に広められていきました。また、この時期に作られていた製陶を「古九谷」と呼びます。そして、後藤才次郎により技術が発展していった九谷焼は、日本でも有数の美しさを兼ね備えた製陶として高い評価を受けることとなります。しかし、その後九谷焼は1700年ころには一度廃絶となりました。このことに関しては文献や書物などでの記録が残っておらず、なぜ廃絶となったのかは現在も謎のままとされています。そして、100年程が経過したあと、九谷焼は復活することとなります。当時九谷焼の再興に貢献したと言われるのが、文人画家の青木木米とという男です。この人物が、新たな九谷焼を生み出し、世間から高い評価を受け、再興は成功しました。その後に、幕末から明治にかけて九谷庄三という男が当時の日本ではあまり知られていなかった洋絵の具をすぐに取り入れ、中間色を使った「彩色金欄手」という絵付け技法を創出しました。その結果、九谷焼は更なる進化を遂げることとなりました。美しい進化を遂げた九谷焼は海外でも人気の陶磁器の一つとして「ジャパン・クタニ」と呼ばれるなど、世界的にも人気となりました。今現在でも、その伝統技術は受け継がれ、人間国宝である徳田八十吉や吉田美統などが作った作品は稀少価値が高いものとして知られています。
4.九谷焼の買取査定ポイント
査定の際には保存状態が良いかが重要になってきます。欠けやヒビ、修理跡がある品だとその分査定評価はマイナスとなってしまいます。また、いつの時代に手掛けられたかによっても大きく査定額が変動していきます。その他にも付属品が揃っているか、吉田美統や3代徳田八十吉、3代浅蔵五十吉などの有名作家が手掛けた作品であるかどうかも重要なポイントです。
代表的な査定ポイント- 作品の状態は良いか(欠けやヒビはないか)
- 有名作家の作品であるか(吉田美統や3代徳田八十吉、3代浅蔵五十吉)
- 付属品が残っているか(共箱や仕覆など)
- 人気の作品かどうか(古九谷など)
5.九谷焼の取引相場価格
九谷焼の取引相場価格は、いつの時代に誰によって手掛けられたか、焼き物の状態は良好かなどによって大きく異なってきます。また無傷完品で、吉田美統や3代徳田八十吉、3代浅蔵五十吉などの著名作家による作品であるならば、高値で取引されやすいです。例えば、人間国宝である3代徳田八十吉が手掛けた燿彩鉢という作品には約56万円の値が付けられました。こちらはサイズが幅が34cm、高さが4.7cmで共箱が付属し、鮮やかな色合いが印象的な状態良好な一品でした。また、同じく人間国宝である3代徳田八十吉が手掛けた『耀彩化粧瓶』という九谷焼作品には約48万円の値が付けられました。こちらはサイズが直径15cm、高さ18cm、口径2.7cmで、在銘・共箱・共布・陶歴・立札といった多くの付属品がついており、状態は良好で、独特の青色をベースとした見事な一品でした。九谷焼というブランドの中にも、特に有名な陶芸家の作品であればこれだけの価値が付くので、査定の際には特に作家名に注目してみてください。
6.高価買取が期待できる九谷焼について
九谷焼は、歴史や作家の作風によって大きく価格が異なります。色絵装飾の美しいものには高値が付く傾向にあり、時には無名作家の作品であっても、技巧に優れたものであれば高く評価されるようです。また、ほかの産地の焼き物に比べると、飾り皿の取引が多い傾向にあります。
三代徳田八十吉『碧彩釉花器』
三代徳田八十吉は、1988年に代目を襲名してから名作を生み出し続け、多くの賞を受賞してきました。近年の九谷焼と言えば、彼の美しい「彩釉磁器」を思い浮かべる方も多いでしょう。彼の「彩釉磁器」の作品は花器や高炉などがありますが、どの作品においても評価が高いです。例えば『耀彩壺』の場合、共箱と共布、栞付きで約200万円で取引されています。特筆するダメージが無く状態は良好でした。
三代上出喜山『金欄手更紗小紋文様香炉』
三代上出喜山は精緻な金襴手を得意とし、「更紗」と呼ばれる布などを参考に新しい「更紗小紋」を生み出しました。彼の作品は、宮内庁や外務省のお買い上げとなり、国賓にも贈呈されています。三代上出喜山の作品は香炉や花器を始めに、どの作品であっても人気が高いです。特に小紋様式が全面に使用された作品は、高値が付きやすい傾向にあります。『碧彩釉花器』は、共箱と共布、陶歴付きで約25万円で取引されました。
中田一於『藍青釉裏銀彩壷』
中田一於は、銀彩の美しさを焼き物全面に使用した独特の作風で人気が高い陶芸家です。多くの陶芸家は、酸化しやすい銀箔の使用を避けていましたが、中田一於は釉薬と釉薬の間に銀箔を閉じ込める「釉裏銀彩」という手法を確立しました。『藍青釉裏銀彩壷』は、共箱と共布付きで約25万円で取引されています。共箱に小傷があるものの、作品の状態は良いものでした。
北出塔次郎『錦繍手瑞鳥図飾瓶』
歴史や伝統のある九谷焼の中でも、近代的な作品を数多く生み出したのが北出塔次郎だと言われています。彼は「精神で描く陶芸家」と称されており、主唱した賞は多岐にわたります。北出塔次郎作の現代アートに通じる独特の創造性にはファンが多いです。『錦繍手瑞鳥図飾瓶』は、4万円超で取引されました。共箱がなかったため、付属が揃っているものは、さらに高値を期待できます。
7.九谷焼の査定依頼をしたお客様の声
長野県にお住まいのI.M様
- 問い合わせ方法:LINE
- お問い合せ地域:長野県
I.M様が査定をした理由
九谷焼のお皿をコレクションとして大切にしていましたが、断捨離をきっかけに手放すことにしました。焼き物の買取についてインターネットでいろいろ調べていたところ、買取コネクトさんの無料査定を見かけたので申し込みました。何かを査定に出すのは初めてだったので、査定にお金がかからないのはとても魅力的だなと思いました。
I.M様がSATEeeeを利用した感想
スタッフの方の対応がとても良く、買取まで安心してお任せできました。適当な対応をされたら嫌だな思っていたのですが、不明なことはすべて丁寧に教えていただきました。何より、大事にしていたお皿なので、専門の方にお願いして良かったと思いました。今後、断捨離をしていく中で売却したいものが出てきましたら、再度利用させていただこうと思います。
岩手県にお住まいのO.S様
- 問い合わせ方法:電話
- お問い合せ地域:岩手県
O.S様が査定をした理由
母が昔、九谷焼のお皿を知人から譲り受けて保管していたのですが、今後のことを考えて整理することにしました。詳しいことはわかりませんが高価なものだとは聞いていたので、インターネットで調べてこちらにお願いすることにしました。また、近場の質屋は人に知られるような気がして利用したくないというので、全国対応している点も決め手のひとつでした。
O.S様がSATEeeeを利用した感想
初めての利用で不安があり、はじめにお電話で問い合わせをさせていただきました。その際、スタッフの方に売却までの流れを教えていただき、LINE査定に申し込みました。教えていただいた九谷焼の相場より少し高い査定結果で嬉しかったです。買取もしていただき、母も大変満足しています。本当にありがとうございました。
埼玉県にお住まいのU.T様
- 問い合わせ方法:LINE
- お問い合せ地域:埼玉県
U.T様が査定をした理由
九谷焼の壺を買取っていただきました。将来は子供に譲ろうと思っていたのですが、子供たちは焼き物に全く関心がなく譲り受けても無駄にしてしまうと言うので、自分で整理しようと思いました。作家作品で価格もそれなりにしたので、少しでも高く売れたらいいなという思いがありました。調べているうちに買取コネクトさんを見つけて、査定をお願いすることにしました。
U.T様がSATEeeeを利用した感想
LINEで査定をしていただいたのですが、返信内容が丁寧だったので好印象でした。九谷焼の相場や査定ポイントを教えていただきましたし、実際の査定額も納得できるものでした。出張買取をお願いした際も、すべて手配していただいたので大変なことは何もありませんでした。こんなに丁寧に対応していただけるとは思っていなかったので、利用して良かったなと心から思います。
長崎県にお住まいのA.T様
- 問い合わせ方法:電話
- お問い合せ地域:長崎県
A.T様が査定をした理由
地方に住んでいても利用できるとのことで査定をお願いしました。初めての利用で不安だったこともあり、最初は電話で問い合わせをさせていただきました。九谷焼の徳田八十吉の花入れを持っていたのですが、購入時の価格が高額だったので、少しでも高く売れたら良いなと考えていました。買取コネクトさんはサイトに焼き物の解説を載せていたので、専門的に見ていただけるという期待がありました。
A.T様がSATEeeeを利用した感想
電話で問い合わせてからメールのやり取りに切り替えて査定をしていただきました。花入れの状態のほかに共箱や共布などの付属品の有無で査定額が変わることを教えていただいたので、家の中を探してそろえました。そういった査定のポイントを教えていただけたのはとても嬉しかったです。売却価格にも満足しております。丁寧なご対応ありがとうございました。
8.九谷焼の買取についてのまとめ
九谷焼とは「ジャパン・クタニ」と国際的にも認知されている、石川県でつくられている焼き物のことを指します。その九谷焼の最大の魅力とされているのが、色絵装飾です。九谷焼は呉須という藍青色で線描し、五彩と呼ばれている赤、黄、緑、紫、紺青の5色をベースにそのうちの緑、黄、紫の3色を主軸として花鳥や山水を絵画的に表現します。その5色をベースに厚く盛り上げて塗る技法を使用することで深みのある色彩と深みのある味わいを創出します。廃窯などの苦しい時期があった九谷焼ですが、現在は宮内庁の贈答品として使用され、海外の著名な人々にも広く愛用されています。国内においても、人間国宝である吉田美統をはじめとして、様々な九谷焼作家が自分自身の腕に磨きをかけて日々作品作りに没頭しています。日用品から美術品まで幅広く制作し、その伝統を継承しつつさらなる発展に努めています。買取市場においても需要が高いとされる九谷焼はその種類や作品の状態によっては高額査定が期待できます。もしご自宅に眠っている九谷焼がありましたら、ぜひ買取査定に出してみてください。
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